プロフェッショナルな気づきの視点

ケアという単語には強い関心を持つ、気遣う、あるいは注意を払うという意味も込められています。
では、何のために関心を持ち、気遣い、細心の注意を払うのかといえば、それは気づくためです。

ケアマネージャーは、あらゆるスキルと知識、時には感性を活用して、利用者一人ひとりが心身面でどのような状態にあるのか、どのようなサポートを必要としているのかという点に気づき、適切なサービスを提供していく必要があります。

ケアマネージャーや生活相談員の場合、面接の際に表の項目に注目し、プロフェッショナルな気づきを実践していくことが必要です。
これらの気づきのスキルは、日常の介護場面や定期的な面接の場面で、健康や心理状態などの確認や把握につとめることに求められていますが、そのほかにも、必ず気づき把握しなければならない重要な事柄もあります。

それは、利用者一人ひとりの家族の状況やその人の人生にとって重要な転機となるようなライフイベントやライフスタイル、好きなことや嫌いなことなどにだと気づくことです。
ほかにも、苦手だからやりたくないこと、苦手だけど克服したいこと、本人にとって意味のあることでとても大切なこと、そして本人が希望する一日の過ごし方などが含まれます。
また、常に相手の立場になって考え、接するというのもケアに含まれています。
職員目線からでなく、本人のニーズを汲み取りサポートをおこなっていく姿勢を貫くことが重要なポイントです。